Blender 2.8 - 3.2 の使い方 (01) インストールと日本語化
Blender最新情報 www.mztn.org 次 (画面構成とモード)
Blender 2.8 - 3.2 の使い方 [目次]
- (01) インストールと日本語化
- (02) 画面構成とモード
- (03) オブジェクトモード
- (04) 球と円柱でモデリング
- (05) スカルプトモード
- (06) 編集モード
- (07) リトポロジー
- (08) Python スクリプト
- (09) マテリアル (1)
- (10) マテリアル (2)
- (11) マテリアル (3)
- (12) アーマチュア(ボーン)
- (13) Rigifyによるリギング
- (14) パーティクルヘア
- (15) グリースペンシル
- (16) ジオメトリーノード (1)
- (17) ジオメトリーノード (2)
- (18) カメラ
- (19) ジオメトリーノード (3)
このサイトの目的
私 が Blender(ブレンダー) を知ったのは、拙作のフリーソフトを掲載して献本して頂いた 2000年ごろの Windows 100% という雑誌だったように記憶しています。 Blender を20年近く 見て(使いこなしてはいない)きましたが、今回の Blender 2.8 で初めての人でも使えるようになってブレークしそうな予感がします(で、ブレークしました)。 マウスの右クリックで選択を、左クリックで選択に入れ替え、キーボードのショートカットをほとんど使わなくてもマウスやペンで操作できるようにユーザインターフェイスが大きく変更されました。 自分用のチートシートになるような「スマホで見てチェック」できるサイトを目指します。
Blender とは
Blender(ブレンダー) は、Windows、macOS、Linux で動作する 3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の統合型アプリケーションです。 日本語表示が可能で、モデリングから 本格的な 3DCG アニメーション まで作成できる機能を持っています。
ライセンスが GPL なので無料で使用できることはもちろん、ソースコード を公開する限りBlender自身を改造して配布することも可能です。 Blender で作成したファイルは GPL の制限はなく自由に使用できます。
2022年06月現在の最新バージョンは Blender 3.2 (3.2.0 : 2022-06-08) です。 長期サポート版(LTS)は、Blender 2.93 LTS (2.93.9 : 2022-04-20) と 1つ前のLTSである Blender 2.83.20(2022-04-20) です。
長期サポート版は、公開後2年間は機能追加を行わないで不具合の修正のみが行われます。 Blender 2.83 LTS は 2022年6月まで、Blender 2.93 LTS は2023年6月までメンテナンスされます。
現在の最新の開発版は Blender 3.3 Alpha です。
Blender 2.8シリーズ は Blender 2.7シリーズの開始から 5 年ぶりにユーザインターフェイス が大きく変更されて 2019年7月30日に公開されました。 左クリックで頂点や物体を選択して、メニュー や コントロール をクリックすると普通に使えるものとなり、Blender を初めて使う方にも優しくなりました。 2020年8月30日から公開されている Blender 2.9 シリーズも2021年12月03日から公開されている Blender 3 シリーズも操作性は2.8系とほぼ同じです。
Blender 3.2 のダウンロード
Blender の公式サイト(https://www.blender.org/ )にアクセスします。 このページからBlender に関するいろいろな情報を得ることができますが、Blender をダウンロードするには、 「Download Blender 3.1」をクリックしてダウンロードページ(https://www.blender.org/download/ )に移動します。
ダウンロードページでもう一度「Download Blender 3.2.0」をクリックするとアクセスした OS 用のBlenderのダウンロードが始まります。 Windows 10 または Windows 11 の場合は、blender-3.2.0-windows-x64.msi というファイルがダウンロードされます。
下のリンクをクリックすると zip 形式や macOS、Linux 用の Blender もダウンロードできます。Blender 2.79、2.83 など古いバージョンと共存させたい場合は Windows 用の zip 形式にすると、好きな場所に展開して、そこから Blenderを起動できます。
blender の実行ファイルのあるフォルダ内に存在するバージョン番号のフォルダ内に config フォルダを作成すると、そこに設定ファイルが保存されるようになります(例えば blender-3.2\3.2\config)。 外付けのドライブに保存すれば起動ファイルやプリファレンスの設定内容とともに持ち運ぶことができます。
長期サポート版のダウンロード
より安定した長期サポート版(LTS)は https://www.blender.org/download/lts/ からダウンロードできます。 機能の変更がなく、2年間は不具合の修正だけが行われるバージョンです。
Blender 3.2 のインストール
Blender のインストーラが起動したら [Next]ボタンを押します。Blender 2.8、2.9シリーズでも同じです。
インストールするには [Change] ボタンをクリックします。
特に変更する必要はないので、 [Next]ボタンを押します。 インストール先は「C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 2.93\」になります。
インストールの確認です。 戻って設定を変更することができます。 インストールするには [Change] ボタンをクリックします。
670MBほどのファイルがインストールされるので少し時間がかかります。
インストールが終了したことを示す画面です。「Finish」をクリックします。
Windows の zip 版をダウンロードした場合は、どこでもいいので展開して、フォルダには次のように blender.exe とたくさんのファイルが含まれていますが、blender.exe をクリックすると起動します。 展開したフォルダーのバージョン番号のフォルダ内に「config」フォルダーを作成すると設定ファイルはそこに保存されるようになるため、USBフラッシュメモリに格納すると設定ファイルごと持ち歩けるようになります。
macOS の場合は必要なものはすべて Blender.app に含まれているので、Blender.app をクリックすれば起動します。 Linux版も展開したフォルダの「blender」を実行します。
最初の起動
最初に起動すると真ん中に スプラッシュスクリーン が表示されます。 スプラッシュスクリーンの画像はバージョンごとに変わります。
安定した長期サポート版(Blender 2.93.9) では次のような画面です。
これだけで日本語化は終了です。
最初の2つの「Shortcuts」と「Select With」は初心者の方は変更してはいけません。「Shortcuts」ではキー操作を、他の3Dソフトにできるだけ合わせるように変更され、次の「Select With」ではマウスの操作が左右変更されてしまいます。おそらく今後、多く出てくる書籍やネット上の解説と異なる操作となってしまうので変更しないようにしましょう。
「Save New Settings」を押して、設定を保存します。
Blender Dark の画面
画像の領域か、「全般」をクリックすると、標準の画面が表示されます。ちょっと訳が変ですが、「一般的」といった意味です。
立方体(通称デフォルトキューブ)が3Dビューポートの中央に表示された標準の画面が表示されます。 このスクリーンショットのサイズは 640x480 なので、どの領域も表示が切れています。
デフォルトで表示される画面の構成を説明します。 一番上のメニューが表示される領域を「トップバー」と呼びます。一番下は「ステータスバー」で、マウスボタンの機能や頂点数、ポリゴン数、バージョンなどの情報が表示されます。
物体の位置や形状を確認したり、変更や修正するためために使う「3D ビューポート」の構成です。上部のヘッダー領域 にあるメニューの「ビュー」から「ツールバー 」を選択するか、マウスカーソルが「3D ビューポート」内にあるときに、キーボードの[T]を押すと表示されるものを「ツールバー」と呼びます。メニューの「ビュー」から「サイドバー」を選択するか、マウスカーソルが「3D ビューポート」内にあるときに、キーボードの[N]を押すと表示されるものを「サイドバー」と呼びます。 「ツールバー」も「サイドバー」も「3D ビューポート」のモードやアクティブツールが変わると表示内容が変化します。
Blender Light の画面
最初に起動したときに表示される画面で「Blender Light」に変更すると、配色が明るくなります。
メニューの「編集/プリファレンス/テーマ/プリセット」でも変更できます。
「Blender Light」テーマの「General」の画面です。
このサイトではデフォルトのテーマ「Blender Dark」は暗いので、スクリーンショットは「Blender Light」の場合の配色を使っていこうと思います。
起動時の設定は「Edit」メニューの「プリファレンス」から、あとで変更できるのであまり気にする必要はありません。
設定の変更
まず、「Edit」メニューをクリックします。 一番下の 「プリファレンス...」を選ぶと設定画面が表示されます。
左側のボタンで右側の各種の設定が切り替わります。一番上の「インターフェイス」を選択すると「翻訳」をクリックすると表示されるパネルで言語を選択できます。
Blender は最初から多くの言語に対応していて、設定を変更するだけでメニューもボタンも日本語で表示できるようになります。
「テーマ」を選択すると、Blender の画面上のいろいろな配色が変更できます。膨大な組み合わせが可能なので、プリセットから気に入った配色を選択したほうがいいでしょう。
「視点の操作」から「選択部分を中心に回転」をON、「自動パース」をOFFにしたほうが、モデリングしている物体を見失いにくくなります。 お勧めの設定です。
プリファレンスの画面を閉じるのは右上の「X」をクリックして画面を閉じます。 設定はすでに保存されているので「X」で閉じても大丈夫です。初期設定に戻す場合は左下の設定ボタンで「初期プリファレンスを読み込む」で「工場出荷状態」に戻すことができます。
設定ファイルの位置
起動時の設定や、起動時に表示するファイルは、使用しているOSのユーザごとに保存されます。バージョンごとに別のフォルダとなるため、Blender 2.83 と Blender 2.93 では別の設定を保存できます。 recent-files.txt には「最近使用したファイル」のパスが記録されています。 これらのファイルを消すと、Blenderを起動したときに初期設定値で作成されます。
- Windows の場合はユーザフォルダの下の 「AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\2.93\config\ 」
- macOS では、ユーザフォルダの下の 「Library/Application Support/Blender/2.93/config/」
- Linuxの場合は 「~/.config/blender/2.93/config/ 」
の中に設定ファイルである userpref.blend とデフォルトで開かれるファイル startup.blend が格納されます。
Blender の実行ファイルのあるフォルダー内の中にあるバージョン番号のフォルダーの下に「config」という名称のフォルダーを作成すると、起動時の設定や、起動時に表示するファイルはその中に作成されます。
Blender の画面
日本語に設定された Blender 2.93 の初期画面です。 ウィンドウを小さく(640x480)にしているので、切れていますが、一番大きな領域が「3Dビューポート」、その下が「タイムライン」、右側の上が「アウトライナー」、その下が「プロパティ」を表示する領域です。 これらは大きさも位置も、数も自由に変更できます。
ワークスペース
あまり自由すぎても収拾がつかなくなるので、ワークスペース と呼ぶ、いくつかの既定の配置が用意されています。 ワークスペースはメニューの右側のタブで選択できます。
Layout
デフォルトで開くワークスペースです。3Dビューポートがオブジェクトモード で開き、下部にタイムラインエディタが表示されます。右側にはアウトライナとプロパティが表示されます。
Modeling
頂点と面でモデリング するための配置で、3Dビューポートが編集モードで開き、タイムラインは表示されません。
Sculpting
スカルプティング(粘土細工のようにモデリング)用の配置です。 一般に数十万~数百万ポリゴンで細かい形状を先に作成して、必要に応じてリトポロジー(面を貼り直す)でポリゴン数を少なくします。 主としてリアルな人の顔や動物などのモデリングで使います。
UV Editing
テクスチャマッピングに使用する画像と頂点の対応を記録する UV マップの操作 用の配置です。
Texure Paint
3Dオブジェクトに直接ブラシで色を付ける テクスチャペイント 用の配置です。
Shading
Cycles や Eevee で使うシェーダノード の編集用の配置です。
Animation
時間軸に沿った操作をする アニメーション 用の配置です。
Rendering
レンダリング の画像を確認するための配置です。
Compositing
画像や動画を加工する場合に使用する配置です。
Geometry Node
ジオメトリーノードを編集する場合に使用する配置です。 ジオメトリーノードについては Blender 3.0 の使い方 (16)、(17)も参考にして下さい。
Scripting
Blender Python API を使って Python でスクリプトを書くためのコンソール とテキストエディタ が配置されます。
Blender の終了
Blender の終了方法です。 Window の閉じるボタンをクリックするか、ファイルメニューから終了を選択します。
ファイルが変更されている場合は保存するかどうかを確認されます。
保存する場合は「保存」をクリックすると Blender は終了します。
ファイルが一度も保存されていない場合は、保存先とファイル名を指定するファイルブラウザが表示されます。
Blender は3DCG に関して、なんでもできるように非常に多くの機能が用意された統合ソフトです。 書籍1冊ではとてもカバーできない機能を持っているため、初めから何ができるかを知ろうとするだけで挫折してしまうと思います。「何でもできる」ので少しずつ、ゆっくり覚えていくことにしましょう。 このサイトでも解説記事を書いていこうと思います。
Blender 3.2 の新機能
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/3-2/です。 ここでは多くの新機能の一部の紹介です。
Geometry Nodes
Blender 3.2 で新しく追加されたノードです。
Spline Parameter は Curve Parameter からの名称変更です。
ジオメトリノードは英語で使って慣れたほうが情報が多くていいと思います。
Blender 2.93のアトリビュート版のジオメトリノードは使用できなくなりました。
ジオメトリノードは多くの部分で高速化されているそうです。
UVエディタの辺選択モード
UVエディタの辺選択モードが正しく動作するようになりました。 頂点から独立して、辺だけを select / deselect できるようになっています。
カーブペン
ツールにカーブペンが追加されて、カーブの編集が楽になりました。
Blender 3.1 の新機能
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/3-1/です。 ここでは膨大な新機能の一部の紹介です。
Geometry Nodes
Blender 3.1 で追加されたノードです。 Spline Parameter は Curve Parameter の名称変更と機能追加。
ジオメトリノードは英語で使って慣れたほうが情報が多くていいと思います。
Extrude Mesh ノード
ジオメトリノードに Extrude Mesh ノードと Scale Elements ノードが追加されました。トーラスがこんな感じに変形できます。
パンくずリストのオプション
ノードエディタのパンくずリスト(breadcrumbs) をオーバーレイで消すオプションの追加。
ボーンの不透明度の設定
ボーンも選択してウェイトペイントモードに移行した場合、オーバーレイにボーンの不透明度のスライダーが表示されます。
追加ノードの検索
シェーダエディタとジオメトリーノードエディタで、ソケットから空きスペースに右ドラッグしてリリースすると、追加可能なノードから検索できます。
[F3] を押す必要がなくなり、優先順位も設定されています。Addメニューから選択するより便利。
ジオメトリーノードの実行時間
ジオメトリーノードエディタのオーバレイにTiming という設定が追加されました。 直近のジオメトリーノードの実行時間がノードの上部に表示されます。
Blender 3.0 の新機能
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/3-0/です。 ここでは膨大な新機能の一部の紹介です。
Geometry Nodes
ジオメトリーノードは Attributes から Fields への大幅な変更が行われています。Geometry の流れに沿って、Attributes に代入演算するような形式から、無名関数を使うように変更されました。 ノードの種類も非常に増えているため、Blender 2.93 からの移行はちょっと大変です。
アセットライブラリと Cycles の高速化
メッシュ、マテリアルなどを部品として登録しておいて、ドラッグアンドドロップでシーンに追加できるようになりました。 また、Cycles が非常に高速化されていて、次のような画面では GPU を使うとほぼリアルタイムに表示が更新されます。
その他
- 編集モードのナイフツールがアンドゥ可能になった。
- blendファイルの圧縮アルゴリズムが gzip から Zstd に変更されて高速化された。
- blendファイルにスクリーンショットを保存して、ファイルブラウザで表示できる。
Blender 2.93 の新機能
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/2-93/です。 ここでは膨大な新機能の一部の紹介です。
Geometry Nodes
スプレッドシートエディタが実装されました。 頂点や面の情報が表形式で確認できます。
Weight Paint にするとウェイトデータも表示されます。
スプレッドシートに特定のノードの値を表示する機能が追加され、アトリビュートの値が確認しやすくなります。
不要になったAttribute を削除する Attribute Remove が多入力できるようになりました。
ジオメトリノード間の接続する線分を mute できるようになりました。これまでも Ctrl + RMB で切断できましたが、Ctrl + Alt + RMB (右マウスボタン) のドラッグで、接続を保ったまま一時的な切断が可能になりました。
もう一度、Ctrl + Alt + RMB のドラッグで接続が復帰できます。
ジオメトリーノードにメッシュプリミティブ が追加されました。
Line Art
Line Art が追加されました。 カメラ視点にして、Grease Pencil から Object Line Art 等を選択するだけです。 モディファイアパネルから設定を変更できます。
その他
イメージエディタやテキストエディタのファイル名の表示領域が可変長になりました。 地味な変更ですが、助かります。
Blender 2.92 の新機能
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/2-92/。
ワイヤーフレームの不透明度の変更
オーバーレイのワイヤーフレームの不透明度を変更できる機能が追加されました。
誰にも言ってもらえないと思うので自分で言いますが、この機能は私が実装しました。 パッチの作成から1年かかって Blender 2.92 に採用してもらえました。🤩👍
冥土の土産😅
ライン投影の範囲限定
ラインジェスチャでマスクや切除される領域が「Limit to Segment」オプションで線分の範囲に限定できるようになりました。無限大の平面で切除されないため、使い勝手が格段に良くなると思います。
DynTopoの改良
スカルプトモードの DynTopo が改良されています。固定ディテールの場合に対話的に解像度を変更できるようになりました。メッシュオブジェクトの追加
簡単な図形のメッシュオブジェクトを簡単に追加できるツールが追加されました。
格子状のカーソル表示となって、図形を追加する位置を決めます。
マウスをドラッグして大きさを決めます。
すでにある物体の表面に垂直に図形を追加されます。
アクティブなオブジェクトに設定されたモディファイアを選択したオブジェクトに一括でコピーできるようになりました。
ジオメトリーノード
ジオメトリーノードが使用できるようになりました。この例はデフォルトの立方体1つを拡大縮小、複製してテーブル2つにした例です。 草、木、石などの数が多くて、大きさや角度がランダムな物体を追加するのに威力を発揮すると思います。
Blender 2.91 の新機能
地味に便利な機能として、ボックス選択や投げ縄選択している最中にスペースを押すと、押している間は選択領域が移動するようになりました。 領域の始点を修正したい場合に便利です。 色々なモードで同じように使えます。 また、Blender 2.90では日本語を指定してもメニューの多くの部分が英語のままでしたが、修正されました。
公式サイトの解説は、https://www.blender.org/download/releases/2-91/。
トリムブラシ
スカルプトモードのトリムブラシで追加、切除する領域の深さが、カーソルの半径としてコントロールできるようになりました。
ラインジェスチャー
ラインジェスチャーによる切除やマスク
あいまい検索
[F3]キーの検索が、あいまいな入力でも検索できるようになりました。
Blender 2.90 の新機能
解説が全然追いついていません。 公式サイトの動画を見てもらったほうがいいでしょう。 https://www.blender.org/download/releases/2-90/
Blender 2.83 の新機能
Blender 2.83 LTS で新しく追加された機能 の一部を紹介します。
スカルプトモード
新しく追加されたスカルプトモードの機能は、リメッシュのプレビューやフェイスセット ボクセルリメッシュのボクセルサイズのプレビューが「Shift + R」で表示されます。マウスを移動してボクセルサイズを変更でき、「Ctrl + R」でリメッシュされます。
フェイスセットブラシでペイントするように領域を設定できます。色の異なる範囲(フェイスセット) が[H] キーを押すだけで、表示/非表示が切り替わります。「Shift + W」を押してマウスドラッグすると面のつながりに沿って領域を拡張できるため、マスクを使うより効率的に操作できます。
Blender 2.83 のスカルプトモードで追加された機能で最も強力なものがクロスブラシでしょう。 服のシワのような布のシミュレーション的な表現が容易に実現できます。
グリースペンシル
グリースペンシルも大幅な機能追加が行われています。 ペンを速く動かしても描画が追従するようになったり、頂点ペイントが可能、ライトで照明できるといった機能が追加されています。
Blender 2.82 の新機能
Blender 2.82 で新しく追加された機能の一部を紹介します。
mantaflow
物理演算プロパティから mantaflow という流体シミュレーションのフレームワークが使え利用になりました。液体や煙のシミュレーションが簡単に試すことができます。
- デフォルトの立方体を2倍ほど拡大し、物理演算プロパティで「流体」を選択、タイプを「ドメイン」に設定します。
- ICO球を追加し、物理演算プロパティで「流体」を選択、タイプを「フロー」に設定します。
- フローの挙動を「流入口」に設定します。
- 立方体オブジェクトを選択して、物理演算プロパティで「データをベイク」をクリックして少し待ちます。
- タイムラインの再生ボタンを押します。
スカルプトモードの新機能
スカルプトモードでは、ブラシのサイズと強度をブラシ間で同じにする(Unified)設定をブラシの設定パネルに移動して使いやすくなりました。またボクセルリメッシュで既存のメッシュのサイズを取得するスポイド機能が付きました。ブラシの半径の基準をビューポート基準ではなくシーンを基準として固定する機能が増えています。
マルチプレーンスクレイプブラシが追加されました。 ツールの設定で平面の角度を指定して、その角度で削り取るブラシです。
ポーズブラシにセグメント数を2以上にすることで、ボーンと同じようなインバースキネマティク機能が追加されました。スカルプトモードで細長いパーツを曲げる場合に強力な機能となっています。 Blender 2.82 で最も重要な機能追加と私は思います。
スライド/リラックスブラシは、オブジェクトの形状をなるべく変化させないで頂点位置を移動する機能です。 スライドブラシは左ドラッグでなでると頂点がその方向に移動します。 シフトキーを押しながら左ドラッグすると、頂点が平均化するように移動します。 リトポロジーで便利に使えそうです。
Blender 2.8 - 3.2 の使い方 [目次]
copyright (C) 2019-2022 Jun Mizutani