Blender 2.8 の使い方 (01) インストールと日本語化



このサイトの目的

Blender(ブレンダー) を知ったのは、拙作のフリーソフトを掲載して献本して頂いた 2000年ごろの Windows 100% という雑誌だったように記憶しています。 Blender を20年近く 見て(使いこなしてはいない)きましたが、今回の Blender 2.80 でブレークしそうな予感がします。 マウスの右クリックで選択を、左クリックで選択に入れ替え、キーボードをあまり使わないでも操作できるようにユーザインターフェイスが大きく変更されました。 自分用のチートシートになるような「スマホで見てチェック」できるサイトを目指します。

解説中のリンクは 公式サイトのリファレンスマニュアル の相当するページになっています。

Blender とは

Blender(ブレンダー) は、Windows、macOS、Linux で動作する 3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の統合型アプリケーションです。 日本語表示が可能で、モデリングから 本格的な 3DCG アニメーション まで作成できる機能を持っています。ライセンスが GPL なので無料で使用できることはもちろん、ソースコード を公開する限りBlender自身を改造して配布することも可能です。 Blender で作成したファイルは GPL の制限はなく自由に使用できます。

Blender 2.80 は Blender 2.7シリーズの開始から 5 年ぶりにユーザインターフェイス が大きく変更されて 2019年7月30日に公開されました。 左クリックで頂点や物体を選択して、メニューコントロール をクリックすると普通に使えるものとなり、Blender を初めて使う方にも優しくなりました。

Blender 2.79 までは、慣れれば効率的に操作できるようによく考えられている操作方法でしたが、右クリックで選択してキーを押して機能を選択(ショートカット)して使うものでした。 普通のアプリケーションを使う場合のように、左クリックで色々とクリックしても「3Dカーソル 」と呼ぶものが移動するだけで「全く使い方がわからない」という、初心者には優しくないものでした。


Blender 2.80 のダウンロード


Blender の公式サイト(https://www.blender.org/ )にアクセスします。 このページからBlender に関するいろいろな情報を得ることができますが、Blender をダウンロードするには、 「Download Blender 2.80」をクリックしてダウンロードページ(https://www.blender.org/download/ )に移動します。

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ダウンロードページでもう一度「Download Blender 2.80」をクリックするとアクセスした OS 用のBlenderのダウンロードが始まります。 Windows 10の場合は、blender-2.80-windows64.msi というファイルがダウンロードされます。

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下のリンクをクリックすると zip 形式や macOS、Linux 用の Blender もダウンロードできます。Blender 2.79 と共存させるような場合は Windows 用の zip 形式にすると、好きな場所に展開して、そこから Blenderを起動できます。

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Blender 2.80 のインストール

Blender のインストーラが起動したら [Next]ボタンを押します。

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Blender のライセンスが表示されます。無料で使用、配布できることはもちろん、ソースコードを公開する限りBlender自身を改造して配布することも可能なライセンスです。 同意したらチェックを入れて次に進みます。

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インストールする場所の指定です。 「C:\Program Files\Blender Foundation\Blender\ 」から変更する必要はないと思います。

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インストールの確認です。 戻って設定を変更することができます。

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300MBほどのファイルがインストールされるので少し時間がかかります。

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インストールが終了したことを示す画面です。「Finish」をクリックします。

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Windows の zip 版をダウンロードした場合は、どこでもいいので展開して、フォルダには次のように blender.exe とたくさんのファイルが含まれていますが、blender.exe をクリックすると起動します。

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macOS の場合は必要なものはすべて Blender.app に含まれているので、Blender.app をクリックすれば起動します。 Linux版も展開したフォルダの「blender」を実行します。


最初の起動

最初に起動すると真ん中に スプラッシュスクリーン が表示されます。 スプラッシュスクリーンの画像はバージョンごとに変わります。 画像の下に Blender 2.80 の操作方法を変更できます。 この画面は最初に1回だけ表示されますが、後からメニューの「編集/Blender設定」から変更することも可能です。

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ここでは何も変更する必要はありません。 最初の2つの「Shortcuts」と「Select With」は初心者の方は絶対に変更してはいけません。「Shortcuts」ではキー操作を、他の3Dソフトにできるだけ合わせるように変更され、次の「Select With」ではマウスの操作が左右変更されてしまいます。おそらく今後、多く出てくる書籍やネット上の解説と異なる操作となってしまうので変更しないようにしましょう。

「Next」ボタンを押しましょう。

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Blender Dark の画面

画像の領域か、「General」をクリックすると、普通の画面が表示されます。

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デフォルトで表示される画面の構成を説明します。 一番上のメニューが表示される領域を「トップバー」と呼びます。一番下は「ステータスバー」でマウスボタンの機能や頂点数、ポリゴン数、内部バージョンなどの情報が表示されます。

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物体の位置や形状を確認したり、変更や修正するためために使う「3D ビューポート」の構成です。上部のヘッダー領域 にあるメニューの「ビュー」から「ツールバー 」を選択するか、マウスカーソルが「3D ビューポート」内にあるときに、キーボードの[T]を押すと表示されるものを「ツールバー」と呼びます。メニューの「ビュー」から「サイドバー」を選択するか、マウスカーソルが「3D ビューポート」内にあるときに、キーボードの[N]を押すと表示されるものを「サイドバー」と呼びます。 「ツールバー」も「サイドバー」も「3D ビューポート」のモードやアクティブツールが変わると表示内容が変化します。

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Blender Light の画面

最初に起動したときに表示される画面で「Blender Light」に変更すると、配色が明るくなります。 メニューの「編集/プリファレンス/テーマ/プリセット」でも変更できます。

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「Blender Light」テーマの「General」の画面です。


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このサイトではデフォルトのテーマ「Blender Dark」は暗いので、スクリーンショットは「Blender Light」の場合の配色を使っていこうと思います。


起動時の設定は「Edit」メニューの「プリファレンス」から、あとで変更できるのであまり気にする必要はありません。

日本語表示に変更

Blender 最初から多くの言語に対応していて、設定を変更するだけでメニューもボタンも日本語で表示できるようになります。 まず、「Edit」メニューをクリックします。

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一番下の 「Preferences...」を選ぶと設定画面が表示されます。

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左側のボタンで多くの機能のカスタマイズができますが、一番上の「interface」で表示される「Translation」にチェックを入れます。

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次に「Language」から言語を選択します。

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リストの左側から 「Japanese(日本語)」を探してクリックします。ここで使用するフォントが決まるので、英語表記のインターフェイスで使用する場合もフォルダ名、ファイル名に日本語を使っている場合には「Japanese(日本語)」の設定しないとファイル名などが正常に表示できなくなります。

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翻訳する対象を設定しますが、「Interface」にチェックするとメニューやボタンなど、ほとんどすべてのものが日本語で表示されます。

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さて、これで日本語になりました。この画面を閉じるのは右上の「X」をクリックして画面を閉じます。 設定はすでに保存されているので「X」で閉じても大丈夫です。初期設定に戻す場合は左下の設定ボタンで「初期プリファレンスを読み込む」で「工場出荷状態」に戻すことができます。

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設定ファイルの位置

起動時の設定や、起動時に表示するファイルは、使用しているOSのユーザごとに保存されます。バージョンごとに別のフォルダとなるため、Blender 2.79 と Blender 2.80 では別の設定を保存できます。 recent-files.txt には「最近使用したファイル」のパスが記録されています。 これらのファイルを消すと、Blenderを起動したときに初期設定値で作成されます。

の中に設定ファイルである userpref.blend とデフォルトで開かれるファイル startup.blend が格納されます。

Blender の画面

日本語に設定された Blender2.80 の初期画面です。 ウィンドウを小さく(640x480)にしているので、切れていますが、一番大きな領域が「3Dビューポート」、その下が「タイムライン」、右側の上が「アウトライナー」、その下が「プロパティ」を表示する領域です。 これらは大きさも位置も、数も自由に変更できます。

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ワークスペース

あまり自由すぎても収拾がつかなくなるので、ワークスペース と呼ぶ、いくつかの既定の配置が用意されています。 ワークスペースはメニューの右側のタブで選択できます。

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Layout

デフォルトで開くワークスペースです。3Dビューポートがオブジェクトモード で開き、下部にタイムラインエディタが表示されます。右側にはアウトライナとプロパティが表示されます。

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Modeling

頂点と面でモデリング するための配置で、3Dビューポートが編集モードで開き、タイムラインは表示されません。

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Sculpting

スカルプティング(粘土細工のようにモデリング)用の配置です。 一般に数十万~数百万ポリゴンで細かい形状を先に作成して、必要に応じてリトポロジー(面を貼り直す)でポリゴン数を少なくします。 主としてリアルな人の顔や動物などのモデリングで使います。

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UV Editing

テクスチャマッピングに使用する画像と頂点の対応を記録する UV マップの操作 用の配置です。

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Texure Paint

3Dオブジェクトに直接ブラシで色を付ける テクスチャペイント 用の配置です。

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Shading

Cycles や Eevee で使うシェーダノード の編集用の配置です。

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Animation

時間軸に沿った操作をする アニメーション 用の配置です。

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Rendering

レンダリング の画像を確認するための配置です。

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Compositing

画像や動画を加工する場合に使用する配置です。

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Scripting

Blender Python API を使って Python でスクリプトを書くためのコンソールテキストエディタ が配置されます。

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Blender の終了

Blender の終了方法です。 Window の閉じるボタンをクリックするか、ファイルメニューから終了を選択します。


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ファイルが変更されている場合は保存するかどうかを確認されます。


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保存する場合は「保存」をクリックすると Blender は終了します。

これから

Blender は3DCG に関して、なんでもできるように非常に多くの機能が用意された統合ソフトです。 書籍1冊ではとてもカバーできない機能を持っているため、初めから何ができるかを知ろうとするだけで挫折してしまうと思います。「何でもできる」ので少しずつ、ゆっくり覚えていくことにしましょう。 このサイトでも解説記事を書いていこうと思います。


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